「育休後復帰したらポジションを外された・・・」「簡単な業務しか回ってこない」
そんな悩みを抱えている方、ずばりマミートラックに陥っています。
「マミートラックって何?どうしたらいいの?」という方のために、今回はマミートラックについて解説していきます。
マミートラックの言葉の意味、マミートラックが起こる原因や問題点、対策まで解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。
マミートラックとは
マミートラックとは、子育てをしている女性がキャリアアップを阻害されてしまうことを言います。
子育てとキャリアを両立させることを願って、アメリカで誕生した言葉です。
しかし、仕事と育児を両立させることで女性が業務の中核を担うことができず、現状キャリアアップできない状態になっています。
マミートラックが起こる原因
マミートラックが起こる原因は主に以下の二つです。
- 制度が整っていない
- バイアスがある
それぞれ解説します。
制度が整っていない
時短勤務、フレックスタイム、リモートワークなどの制度が整っていないことがマミートラックの原因の一つです。
育児に関するサポートが得られないと、じゅうぶんに仕事ができず人事評価も下がってしまいます。
バイアスがある
バイアスがあることもマミートラックの大きな原因です。バイアスとは、認識のゆがみや偏りのことを指します。
「女性は育児で忙しいだろうから簡単な業務だけ」「女性は責任の重い仕事はやりたがらない」などのバイアスがあることで、本人の意思に関係なく業務を減らされることがあります。
マミートラックの問題点
マミートラックの問題点は主に以下の四つです。
- 女性の管理職登用の遅れ
- 企業イメージの低下
- モチベーションの低下
- 退職者の増加
それぞれ詳しく解説していきます。
女性の管理職登用の遅れ
マミートラックにより女性に重要な業務が割り当てられない場合、管理職登用は進みません。
すると、政府が掲げる「指導的地位に女性が占める割合を30%程度とすること」という目標を達成できず、日本全体が世界から後れをとることになります。
企業イメージの低下
子育てしつつもキャリアアップをしていきたいと考える女性は多くいます。
企業イメージが低下するとキャリアアップを考える女性の入社率が下がり、企業にとってさらに大きなダメージとなります。
モチベーションの低下
子育てや家庭を理由に重要な業務から外されてしまうと、女性自身のモチベーションが下がってしまいます。
仕事自体への関心を失ってしまう場合もあります。
退職者の増加
周りの社員と業務の差が出てくることで、居心地の悪さを感じてしまう女性も多くいます。それが原因で退職を選ぶ人も。
優秀な社員が退職となれば企業にとっても痛手です。
企業に必要な対策
企業に必要な対策は以下の通りです。
- 働く女性への理解
- 制度や仕組みの見直し
- 面談や研修の実施
それぞれ解説します。
働く女性への理解
まずは働く女性への理解が必要です。
適切なコミュニケーションをとり、働く女性たちの気持ちや環境について理解を深めましょう。
制度や仕組みの見直し
業務に関する制度や仕組みを見直しましょう。
リモートワークでじゅうぶんな仕事にもかかわらず出社を義務化していませんか?
企業によっては、会議に参加してほしいメンバーに予定を聞きながらその都度日程を決めれば定例会議をする必要もなくなるかもしれません。
面談や研修の実施
定期的に面談や研修を行うことも効果的です。思わぬ意見が飛び出してくることもあります。
現場の声を聞き、改善に役立てましょう。
まとめ
本記事ではマミートラックについて解説しました。
仕事と育児を両立させている女性すべてがキャリアアップを望んでいないわけではありません。
しっかりと意見を交換して、マミートラック問題を改善していきましょう。