避妊や生理をずらすために活用されるピルには、意外に知られていなかった服用の目的があることをご存知でしたか?
今回は、まわりにはなかなか聞くことができない、ピルの基本的な役割、服用する目的をわかりやすく解説!
女性の健康をサポートするピルの役割や服用の目的を把握して、体調管理に対するモチベーションをグンと高めていきましょうね◎
~コラムのチェックポイント~ |
☑婦人科にてピルの処方を検討している ☑ピルの服用目的・役割を把握したい ☑シチュエーション別にピルを服用するポイントは? |
解説◎ピルを服用する3つの目的とは?
避妊や生理をずらす役割のあるピルには、
- 毎日服用する避妊用のピル(OC)
- 性行為の後に服用する、緊急避妊用ピル(アフターピル)
- 生理を自由にコントロールする生理用ピル
の3つの役割・服用の目的・種類があります。それぞれの役割をカラダとココロでしっかりと実感できるよう、ピルの役割と服用の方法についてチェックしてみましょう。
避妊用のピル(OC)の役割について
経口避妊薬とも呼ばれている避妊用のピルは、女性が自主的に服用すると、避妊の効果が高まる方法として知られています。
このピルを毎日服用すると、排卵を抑制し、受精卵が着床しにくい体質に整える効果があり、一般的な避妊具を使うよりも避妊の効果が確実といわれています。
経口避妊薬であるピルは、21錠・28錠のふたつのタイプがあり、1日1錠の服用でも、排卵が起こらない状態に整えることができます。
女性の体質や飲み方によっては、めまいや頭痛、太りやすくなるなどの副作用があるのですが、
- 月経の周期が規則正しくなる
- 経血量が減少する
- 生理痛が緩和しやすくなる
- 鉄欠乏性貧血発症の予防・低下
など、女性にとってのメリットも多く、幅広い年代の女性がさまざまな目的で活用しています。
アフターピルの役割について
性交渉の後に服用するアフターピルは、万が一避妊が失敗してしまった場合でも、妊娠を回避することができる役割があり、避妊に対しての意識がやや低いこともある、ティーン世代の女性にも服用している人が多いようです。
アフターピルを服用すると、受精卵の子宮内膜への着床の予防、排卵を遅らせる効果がはたらき、妊娠を回避することができます。
アフターピルは、1998年の9月に、「緊急避妊薬(ECピル)」として、日本の厚生労働省のような機能を担う、アメリカの食品医薬局によってカラダへの安全性や避妊の効果が優れていることを認可されています。
アフターピルの場合は、性行為が終わった後、72時間以内に服用し、そのまたさらに12時間後に2回目の服用をすることが基本の扱い方。
アフターピルは、婦人科のドクターによる処方が義務付けられているため、カンタンな診察や検査を受けることもあるようです。
生理用ピルの役割について
生理用のピルは、生理を早めたい日数分、服用する回数を減らす効果があります。日本でのシェアがNo.1 のトリキュラー28は、低用量ピルでカラダやメンタル面への負担が少なく、不正出血が起こりにくいメリットがあります。
避妊や避妊に失敗したときに服用するピルと比べると、やや服用方法が複雑で、生理用ピルの服用をお休みしている期間は、出血があるまで他の避妊法を併用する必要があります。
生理用ピルで生理を遅らせたい場合は、その希望の日数分、服用するピルを増やします。あまり長く整理を遅らせてしまうと、途中で不正出血が起こってしまう副作用も。
また、生理用ピルは、服用をお休みしている期間中でも、避妊の効果を持続できる特徴があります。
~おわりに~
いろいろなシチュエーションで服用できるピルの役割、目的を把握すると、これからは自分にベストな服用の方法もしっかり把握できるようになるのではないでしょうか。
自己判断をせず、必ずドクターのもとで処方を受け、正しく効果的にピルを活用してくださいね◎