暑い夏なのに身体が冷え、それに伴い疲労感や不眠、月経痛や月経不順、頭痛、肩こりなどで体調がすぐれないなんてことはありませんか?
もしかしたらそれ、寒い季節だけではない「夏の冷え性」かもしれません。
放っておいたら目の下のくまやむくみといった外見上の悩みまで現れることもあります。
今回、最新の「温活」方法で適正な温度まで体温を上げましょう!
★自分の冷え性のタイプを知りたい!
★最新の温活をしたい!
冷房のせい?夏なのになぜ冷え性?
強すぎる冷房なら弱めて、冷たいものの食べ過ぎなら控えれば、冷え性が治るのでしょうか?
実は夏の冷え性の原因はそんなに単純ではありません。
自律神経は寒い時は体温を上げ、暑い時は体温を下げるという働きをし、体の循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整するために働きます。
それが夏の室内外の温度差で自律神経のバランスが崩れ、手足の冷え、下痢といった症状が出てしまうのです。
正しく知るタイプ冷え症の原因と改善法
手足は暖かいけど、寒いところにいる時にだけ寒いと感じる方は寒がりの方なので、冷え症には入りません。
温度が実際に低くなっている場合は冷え性で、ひと言で冷え性と言っても、冷え方や冷える場所によって冷えの原因が異なります。
まずは自分がどのタイプなのかセルフチェックしてみましょう
手先や足先などの末端が冷たくなる「四肢末端型」
血行不良や血量不足で末端まで血がうまく通わない冷え性を「四肢末端型」といいます。
交感神経が過剰に働いてしまうことで、手や足先の血管が収縮して冷たくなります。
多い層 10~20代の若い女性
症状 立ちくらみ、ニキビ、月経トラブル、肩こり、頭痛
原因 疲労、食事の量が少ない無理なダイエット、運動不足などの生活習慣による血流悪化
改善策 食事が肝心で、熱を発生するたんぱく質を積極的にとりましょう。
下半身だけ冷える「下半身型」
腰から下の下半身が冷えて、のぼせの症状を起こすことがあります。
多い層 30代から中高年3030代から中高年代から中高年
症状 頭痛、顔のほてり、肩こり、肌荒れのほか、月経トラブルや便秘
原因 筋肉のコリによる血行不良で水分代謝が悪くなって体内に滞り、その水が体を冷やしている。
改善策 お尻の筋肉が硬直しているのでストレッチが効果的。水分や水分をため込む塩分の取りすぎに注意。
お腹が冷える「内臓型」
交感神経の働きが弱いために手足や体の表面は温かい一方で、お腹が冷える「内臓型」
多い層 30代から中高年の女性
症状 下腹部や二の腕が冷える、お腹を下す、お腹の張り
原因 交感神経の働きが弱い、胃腸機能が弱っている、体を冷やす飲食物を摂取しがち。
改善策 食べすぎに注意。厚着をしすぎない。
全身が冷える「全身型」
体全体を温める熱源が不足しているため新陳代謝が低下し、冷えの自覚症状が乏しく全身が冷える「全身型」
多い層 若者から高齢者まで 若者や高齢者
症状 慢性的なだるさ、食欲不振
原因 ストレスや生活習慣の悪化、虚弱体質、過労によって体内の熱生産が低下し、基礎代謝が悪くなるため。
改善策 毎日の入浴で体をよく温め、過剰な水分摂取は控えて、たんぱく質をしっかりとりましょう。
冷え性対策に簡単おすすめ!簡単温活法
血流改善や基礎体温アップが冷え性対策に有効です。
そして乱れた自律神経のバランスを正しく戻しましょう。
1.体を温める食べ物を摂る
体を温める食べ物
ニンニクやショウガ、唐辛子などのスパイス、カボチャ、ニンジン、ゴボウ、イワシ、味噌、しょうゆ
体を温める飲み物
紅茶、ほうじ茶、ウーロン茶 ※コーヒーは身体を冷やします。
2.適度な運動をする
適度な運動は自律神経を改善させる働きがあり、さらに血流改善、ストレス発散など、冷え性の原因だけでなくそれ伴う不調を改善します。
3.十分な睡眠をとる
自律神経の乱れを整えるのに効果的なのが十分な睡眠です。
休みの日に寝だめをするのではなく、いつも同じ時間に規則正しく就寝するようにしましょう。
4.おすすめの漢方
☆足が冷えてのぼせる人の生理痛
「桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)」
☆足腰の冷え症
「当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)」
「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)」
☆手足が冷えやすい人の食欲不振
「六君子湯(リックンシトウ)」
☆おなかが冷えて痛む人の腹部膨満感
「大建中湯(ダイケンチュウトウ)」
まとめ
夏の冷え症は夏バテや体調不良の原因になります。
負けないためにも、免疫力があがる栄養バランスの良い食事、適度な運動や良質の睡眠などをしっかり心がけてください。