ニードル脱毛(針脱毛)とは、特殊な針を毛穴に挿入し、毛根部分に電気を流し毛根を破壊させて脱毛する脱毛方法です。
ニードル脱毛(針脱毛)は歴史が深く、アメリカで始まり、140年以上の歴史があります。
直接深い毛根へ施術できるため、フラッシュ脱毛やS.S.C.脱毛よりも高い効果を実現。
中でも医療クリニックで使われる針は火傷などのリスクを抑えるために、電気を通さない素材で作られています。
ニードル脱毛(針脱毛)の特徴
ニードル脱毛(針脱毛)のメリットはレーザー脱毛や光脱毛では脱毛が難しいほくろの部分や日焼けした肌、タトゥーなどの部分のムダ毛も脱毛できることです。
痛みがかなり強いので広範囲の施術は適していませんが、今まで脱毛してもだめだったほんの数本の毛を脱毛したい場合などにおすすめです。
光 | レーザー | ニードル(針) | |
効果 | ★☆☆ 弱い | ★★☆ 強い | ★★★ かなり強い |
痛み | ★★★ あまり痛くない | ★★☆ 痛い | ★☆☆ かなり痛い |
費用脇脱毛 | ★★★ 100円〜2万円 | ★★☆ 3,000円〜3万円 | ★☆☆ 10万円〜20万円 |
回数目安 | 12~18回 | 5~6回 | 5~6回 |
期間目安 | 2~3年 | 1年 | 1年 |
医療機関のニードル脱毛とエステサロンのニードル脱毛
医療機関で受けられる絶縁針脱毛
医療機関は絶縁針を使用しています。
医療脱毛・エステ脱毛はいずれも針を使うという点では同じですが、医療クリニックの場合は「絶縁針」という特殊な針を使用しています。
特徴は 絶縁針は針の先端にだけ電流が流れる仕組みなので、火傷のリスクが低く、痛みを抑えられるということです。
エステやサロンで受けられる美容電気脱毛
エステサロンの針脱毛を美容電気脱毛といいます。
エステやサロンではニードル針を使用し、電力の出力の弱い、医療行為にはならない程度の施術がされるのが特徴です。
絶縁針は医師免許が必要ですが、電気針は免許が不要なので多くのエステサロンでの取り扱われています。
認定電気脱毛士という資格もありますが、国家資格ではない民間資格にですので施術するのに必ず必要ということではありません。
メリット | デメリット |
・効果が非常に高い ・複数回の施術が不要 ・医療機関のニードル脱毛より安い ・費用が安い・施術が早い | ・肌へ電流のダメージがある ・レーザーや光脱毛より高い ・痛みが強い (エステのため麻酔使用不可) |
※肌トラブルが不安な方は医師や医療従事者の在中している医療クリニックがおすすめです。
ニードル脱毛(針脱毛)の種類
ニードル脱毛の脱毛方法は始まりは140年以上前からとされています。
主な種類は以下の通り。
医療針脱毛(絶縁針脱毛)
・高周波電流を流すことによって、ムダ毛の毛根部分に熱を発生させ、毛根を溶かすような形で再凝固させる脱毛方法。
・火傷をしないように針先以外を絶縁状態にしているので肌トラブルを起こしにくい。
・導入しているところはまだ少ない。
・刺激が小さく、痛みも少ない。
直流針脱毛(電気分解法)
・毛根に差し込んだ針に直流の弱電流を流して皮膚内の組織液を電気分解し、発毛組織を破壊することで永久脱毛する方法。
・ 施術時間が長いので強い痛みに我慢しないといけない。
・強アルカリの水酸化ナトリウムが発生するので火傷や色素沈着などのリスクが高い。
高周波針脱毛(フラッシュ法・スーパーフラッシュ法)
・毛穴に差し込んだ針に高周波の電気を流すことによって、発毛組織を凝固させて、永久脱毛する方法。
・電気分解法に比べて時間が早い。
・直流針よりも安全性が高い。
・痛みが小さい。
・かなりの高出力なので一般のエステサロンではできない。
ブレンド法
・直流針脱毛と高周波針脱毛の良いところを合わせた、電気分解で発生する水素ナトリウムと熱のダブルで脱毛する方法。
ショートウェーブ法
・ 毛穴に 電極を挿入して高周波で毛根部分を破壊する脱毛方法。
・電気を流す時間が短いから痛みが少なく、施術も早い。
ニードル脱毛(針脱毛)のメリット・デメリット
ニードル脱毛(針脱毛)のメリット
・永久脱毛が可能
・効果がすぐにでる
・ほくろや日焼け肌・産毛でも脱毛が可能
・1本1本脱毛するので、脱毛部位のデザインが可能
・色素の薄いうぶ毛・白髪・目に近い眉毛・タトゥー上の脱毛にも施術可(要確認)
ニードル脱毛(針脱毛)のデメリット
・痛みが強い
・ダメージが大きいので肌トラブルがおきやすい
・施術時間が長い
・施術前に施術部位の毛を伸ばしていないと施術ができない
・光脱毛やレーザー脱毛に比べて料金が高額
料金
ニードル脱毛(針脱毛)は現在、1分あたりの時間単位で料金が設定されているのが主流です。
1分あたりの相場
美容電気脱毛 | 医療針脱毛 | |
時間(1分) | 100円〜250円 | 400円〜600円 |
エステの方が半額程度と安くなっています。
クリニック
医療機関なので、脱毛処理とは別に、初診料、血液検査、軟膏代、麻酔代などがかかります。
サロンよりやや高額ですが、安心は上です。
脱毛料金は1分(400円~)、など時間単位と、定額制(1回5万円前後)のタイプがあり、現在は時間単位が多いです。
医療針脱毛にのみかかる別途料金
医療針脱毛の場合は、施術費用以外にかかる料金があるので注意が必要です。
別途料金の相場
費用名 | 目安 | 概要 |
初診料 | 3000円~6000円 | 初期費用 |
テスト脱毛 | 5,000円~ | 初期費用 |
血液検査 | 4,000円~6,000円 | 肝炎やHIVなどの感染検査のため |
局所麻酔 | 5,000円 | 痛い場合に使用 |
針代 | 5000円~ | 感染症予防のため、1人1人変えるため |
軟膏代(部位による) | 500円~4000円 | 痛みの緩和や保湿のため |
エステやサロンだと針代などがかかる場合がありますが、基本的に施術代のみです。
脱毛サロン
1本(100円~)と本数で換算する場合もありますが、費用がかさみ数える手間もかかるため、時間単位かコースなどの定額制のエステやサロンがほとんどです。
時間制は1分、と細かく切っているのもあれば、30分と大きく区切っている場合もあります。
相場は、1分(100円〜250円)とばらつきがあります。
回数
平均的な毛量の人が両脇の脱毛をした場合、1回1時間~1.5時間くらいを目安として回数は5~6回ぐらいで、2ヵ月に1回通うとすれば、脱毛終了まで1年~1年半ほどです。
痛み
電気分解法、ブレンド法は痛みを強く感じる人が多く、通電時間が短いスーパーフラッシュ法では痛みはかなり少ないです。
ニードル脱毛では、クリニックの絶縁針脱毛のほうが痛がかなり軽減されますから痛みに弱い方は麻酔が使用可能なクリニックでの施術がおすすめです。
まとめ
ニードル脱毛(針脱毛)は種類がいくつかあり、効果や痛みなどが異なります。
また、医療クリニックとサロンやエステでは費用も大きく異なりますので、自分の1番求める条件にあった施術方法を選びましょう。